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【VMWare Host Client】仮想マシンをコピーする方法

やりたいこと:

無償版のVMWare ESXi6.0U2を使用.
既存の仮想マシンのクローンを構築する.
 
ここでのコピー対象の仮想マシン名:仮想OS_192168_11_1

f:id:inobo52:20170312190916p:plain

仮想マシンには,TEST_FILEを設置してある
 
・手順1:コピー対象の仮想マシンのvmdkを確認する.
 
vmdkとは仮想マシンのディスクのこと.
個々の仮想マシンは自分のvmdkを保有している.
 
・vmdkを確認できる場所は以下に記載
ホスト>ストレージ>ストレージ名(ここではdatastore1)

f:id:inobo52:20170312190851p:plain

データストアブラウザ
f:id:inobo52:20170312190750p:plain
 ↓

f:id:inobo52:20170312190936p:plain

f:id:inobo52:20170312190950p:plain

これがvmdk.これを複製する.
 
❏注意:
データストアブラウザ上ではvmdkは複製できません.
 
 
手順2:ESXiのSSHを有効化する
以下の場所で有効化を選択する.
ホスト>右クリック>サービス>SSHの有効化

f:id:inobo52:20170312191001p:plain

 
 
手順3:ESXiにSSHでログインする
ssh ユーザ名@ESXiのIPアドレス
 f:id:inobo52:20170312191025p:plain
 
手順4:vmdkをコマンドでコピーする.
まず指定の場所に移動.
cd /vmfs/volumes/データストア名/仮想マシン
f:id:inobo52:20170312191045p:plain
コピーする.
vmkfstools -i コピーしたいvmdk名 ファイル名前
f:id:inobo52:20170312191058p:plain
コピー完了
確認する

f:id:inobo52:20170312191109p:plain

コピーしたcopied_vm.vmdkがある.
 
 
手順5:仮想マシンを構築する
新規仮想マシンの作成

f:id:inobo52:20170312191131p:plain

初期設定のハードディスクを消して,
既存のハードディスクを追加する
f:id:inobo52:20170312191150p:plain
さっきのvmdkを選択する

f:id:inobo52:20170312191209p:plain

 
以上.
他にネットワークの設定やメモリの容量など同じにしたい場合は,
追加で設定必要がある.
 
※構築直後に,エラーメッセージ「デプロイに失敗しました」が表示されるが,仮想マシン起動には問題なさそう.
 
コピーした仮想マシンを起動すると,コピー元と同じ状態であることが確認できる.

f:id:inobo52:20170312191222p:plain

 
❏ 追記:
vmxファイルという仮想マシンの設定情報を格納するファイルがある.
このファイルにはvmdkのパスも持っているため,その設定を変えてから
登録するとvmdkだけではなく諸々の設定もコピーすることが可能.
 
以下のように,vmxファイルにはvmdkのパスが記載されている.
f:id:inobo52:20170313224840p:plain
他にもnvram.displayName,derivedName,migrate.hostlogなども
名前変更すると良さそう.

f:id:inobo52:20170313225547p:plain

後は「既存の仮想マシンの登録」で,さきほどのvmxファイルを指定

f:id:inobo52:20170313225014p:plain

 以上.